夏メイド

　当家のアナイスお嬢様付きメイドのマキナはオビツ５０ベースなのですが、最近まで暑苦しい長袖、踝までの長スカート状況でした。
　アゾンの店でもオビツ５０用夏物メイド服はあるのですが、そちらは冬物とはデザインポリシーが異なって、私見ではありますが安メイド喫茶のコスチュームを想わせます。
　安メイド喫茶とは・・・
　メイド喫茶の朝礼での｢社長の一言｣：
｢いいかお前ら？窓から外、よく見てみろ。気持ち悪いオタクばっかりだろ？アイツらはな、ロクに女と話したことなんてねぇんだ。だからちょっと話しかければコロっと行くんだ！これはな、オタクをカツアゲするゲームなんだ！アイツらは人間じゃない、お前らの財布だ。分かったらビラ行って来い！｣　（出典は秋葉原の現役メイドカフェの今田なおさんのブログです）
と言うような秋葉原の一部のメイド喫茶のような店のドレスです。「安」は価格ではなくて、こころざしの安さのことです。

　アナイスお嬢様のメイドにふさわしい実用夏メイド服をずっと探し続けていました。

　夏メイド服が手に入らなかった頃には私服でご奉仕中だったマキナです。
　産業革命前で安いお仕着せが出回る前の英国のメイドは女主人の古いドレスを着ていたそうなので、私服でも問題ないと思いました。（違）
　ガーゼ地のパンク服で、夏場は涼しそうです・・・て、なんぼなんでもこんな服で家事が出来るはずがありません。

「ねぇ、知ってる？　屍鬼ってマンガでイケメンの夏野君のパパって気がおかしくなって死にかけの息子の為に一生懸命ウミガメのスープ作ってあげてるんだよぉ」
　じたばたじたばた。
「バベットの晩餐会って映画ではねぇ、メイドのバベットさんは村人みんなの為に美味しいウミガメのスープを」
　ぼろぼろぼろ。
「わぁ、ウミガメが泣くってほんとなんだぁ」
（こんなメイドさん、やだ）

　メイド服がないせいか、パンクな服のせいか、それとも元々の資質丸出しなのか、いい感じにすさんでいます。

　脱線ですが、このアオウミガメのフィギュアについてです。
　竹芝桟橋からは三宅島や父島などの離島への船が出ています。その竹芝桟橋に離島ショップがありました。
　島伝統製法の塩や「くさや」とか「アシタバ」とかいろいろあるなかで、この作品がありました。
　小笠原村父島限定販売のアオウミガメの孵化直後の仔ガメの１／１サイズ・フィギュアです。
　造形監修は小笠原海洋センターという本格派で、出来もそのままワンフェスに持ってゆける凄いレベルです。
　原型製作は山本彦司さんというかたです。
　このフィギュアの売上げの一部はアオウミガメの保護活動に役立っているとのことです。

　夏用の半袖、膝下スカート長のメイド服を手に入れねばと思って、7月25日の都産貿で開催されたI-Doll に向かいましたが・・・そもそもオビツ５０用のドレスがそうありません。マイナーなボディー・ドール派の悲哀です。
「こんな時、うちにシャーリーがいてくれたら」と思う瞬間です。
（この日に都産貿の海側にある竹芝桟橋に昼食に立ち寄った時に見つけたのが上のアオウミガメのフィギュアですが、その話は脱線もいいところでした）

　昔、サマードレスにエプロンを付けて夏メイドさんをでっちあげたことがあったので、その時の経験を活かすことにしました。
　秋葉原のアゾンの店にはお誂え向きにエプロンとプリムだけのセットがありました。
　サマードレスも現時点ではオビツ５０ボディー用はアゾンの店にあるものの中から探す他ありません。
　このサイズ用の新製品でセーラー襟のさっぱりしたノースリーブのサマードレスがあったので、それを使うことにしました。

　後ろ姿もさっぱりしてメイドさんらしいシルエットになりました。

　問題はメイドさんにノースリーブはアリか？　ということです。
　理想を言えば折り目のエッジがピッと立った半袖がふさわしいのですが、あるもので揃えるしかありません。
　また、ご主人様のアナイスさんは同性ですし、身の回りを肩を出してうろついても、そう気にはならないのではないかと思います。（根拠なし）

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檸檬児

'2010-10-1