横浜オクトーバフェスト 2007/10/8 最終日
10月8日祝日はオクトーバーフェストの最終日です。
小雨の降る中、昼食の時間に駆けつけました。
会場である赤煉瓦倉庫の手前の交差点で向かいのワールド・ポーターズの正面の時計がちょうど正午の鐘を鳴らし始めました。
交差点から赤煉瓦倉庫横の白テントへと傘やカッパ姿の参加者が巡礼の列のようにずっと続きます。
近づくにつれて雨を縫って元気なブラスバンドの音色が大きくなってきます。
テントの中は完全に満席です。
座れない参加者がテーブル席の回りに立っています。
屋外の席は雨こそ止んでいましたがテーブルも椅子もビショ濡れです。
誰も座っていません。
ハンカチで椅子の雨滴を払い、さっそく空腹を満たしました。
ドイツのピルスナー専門醸造会社ビットブルガーのプレミアム・ピルスと上海焼きそばです。
この時点で屋外テーブルに座っていたのは私一人でした。
やがてオレンジ色のジャケットを着たスタッフが長ブラシを持って各テーブルと椅子の上の雨を拭きとり始めました。
だいぶ屋外テーブルの方にも参加者が廻ってきました。
ビールのお代わりは横濱ビールのヴァイツェンと白ソーセージ、ドイツパン、サワークラウトです。
横濱ビールのお店では私はジョッキ・サイズではなくいつもグラスだったのですが、ここにはグラスなどという可愛らしいサイズはありません。
今日もイベントは午前11時開始だったはずですが、１時間ちょっとの間に貴重な生ハムがとんでもないスピードで消費されて行っているようです。もうじき骨が出そうな勢いです。
いくつかのビールや料理に「完売」の文字が見られます。
真っ昼間から呑み助達の気炎はますます盛んです。
乾杯の音頭に呑めない人もお茶のペットボトルなぞ突き出しています。
前回食べて時に美味しかったですし品切れになりかねないので、生ハムをツマミにとりました。
ビールは前回で味をしめたサンクトガーレンのスイートバニラスタウトです。
入場パンフレットにはスタンプ欄があります。
今回から入場ゲートをくぐる際に200円の入場料を払うのですが、その時に該当日の上にスタンプを押してくれるのです。
このスタンプを見せれば、何度も再入場できるので、気晴らしに隣の赤煉瓦倉庫を見たり、波が打ち寄せる岸壁を散歩したりすることが出来るのです。
私の入場パンフレットには９月２８日、１０月５日、１０月８日の所にスタンプが押してあります。
全部の欄にスタンプが押されている人もいるのかもしれません。
少し酔いを醒まそうと会場エリアから出て近所の散歩をしました。
隣接する赤煉瓦倉庫の内部はショッピング街になっています。
２階に上がり、オクトーバーフェストとは反対側のベランダに立ちました。
横浜港とそこに停泊している海上保安庁の巡視艇が見えます。
巡視艇の横に広がるのは海上保安庁 横濱海上防災基地の施設です。
海底から引き上げられた北朝鮮工作船がここに展示されています。
工作船展示館に入ってみました。
展示館内の中央に設置された工作船の残骸の横には台形に見学用階段と通路が設けられ、上から船内を覗き込むことが出来るようになっています。
左舷、巡視艇から機銃で撃たれた側です。
右舷、貫通した弾丸が飛び出した側です。
捕鯨船の船尾のような観音開きになる小型艇格納扉。
甲板に据えてあった機銃。
自爆用スイッチ。
銃器類。この他にも無反動砲、地対空ミサイル発射機や「鳥めし」の缶詰め、菓子と言った生活用品も陳列されていました。
工作船展示館から外へ出ると湾岸の高層ビルの上部は雨雲の中に烟っていました。
いったい何ごとか！？ と驚くほどの雀が通路やベンチの上に集まっています。
こちらはベンチの腰掛や背もたれの上の雀の群れです。ヒッチコックの映画の戦慄を想い出すには、ちょっとサイズが小さ過ぎてあまりに可愛らしいです。
赤煉瓦倉庫の上に立つ装飾的な柱（避雷針？）に向かってその周りを舞い続ける烏の群れです。
そこはかとなくゴチックなイメージです。
赤煉瓦倉庫からイベント会場の白テントの楽屋方向に戻ってゆくBlaskapelle Arget 団員一行。
おそらく赤煉瓦倉庫内レストランでの昼食の休憩時間が終わったのでしょう。
は？ コスプレしたままイベント会場の外に出るのは・・・他のイベントではいろいろ問題がありそうですが、ここでは問題はナインです。
異国での１１日間に及ぶ会期中、ありがとうございました。お疲れさまです。
会場内に戻って、最後の締めをしました。
ジョッキのビールはもう入りませんので、デザートワインをとりました。
初日に出会ったハチミツ醗酵ワインはもう完売だったので、適当に代わりを見つくろってもらいました。
トロリと甘かったのですが、名前を覚えていないのが残念です。
場内に貼ってあったETDINGER のポスター。ドイツっぽさ丸出しです。
満腹になって帰る参加者と新たに到着した参加者達が、会場手前の横断歩道上で交差します。
今日は横浜地方は暴風雨という天気予報だったのですが、たいした雨ではなく、帰宅途中の西の方角には青空さえ覗いていました。
お土産としてはどうかとも思いますが、この日、工作船展示館で頒布していた工作船撃沈に至る当時のドキュメントと残留品類を描いたDVD です。1,500円でした
今年も楽しい会でしたが、次回もオクトーバフェストが無事に開催されることをと願います。
'2007-10-10