秋のセンチメンタル
涼しくなるのが待ち遠しかったKAZUHA-MADE さんのツーピース・ドレスです。昨年の秋に手に入れた作品ですが、たいそう上品なお嬢様になるのでお気に入りのドレスです。
これもゴスロリというのかどうかは、私にはよく分かりません。
以前、本郷の弥生美術館での「大正・昭和の女學生展」を観て以来、乙女ちっくな世界への憧れが根付き、「貴更お姉様は今なにをしておいでなのかしら。靴箱に忍ばせたわたくしのお手紙、読んでくださったかしら」などと、もの想う少女っぽい、こっぱずかしい情景を演じてもらおうと想ったのですが・・・
やはり、私には乙女魂がまだまだ不足していたようです。
秋の女學生のくつろぎの時間というと、こんな風にハイカラっぽいドレスで和室に座って猫をあやしながら少女雑誌を読みふける、などという光景を想像してしまいます。
あいにく、「それいゆ」とか「令女界」の縮小本などなかったので、足元に置かれたミニ本は表紙に手元にあった「男 それは愛」などとプリントされた1/6同人誌です。
秋のオトメチック路線が止まりません。
本来は九月のお月見の日は、長過ぎた残暑でとてもそんな気にはなれませんでしたけれど。
女性人形ファンが羨ましく思える瞬間は、お人形と同じファッションを身に付けてお人形と一緒に幸せそうにしている姿を見た時です。
以前の人形イベントで、サークル参加の女性が着ているドレスが、スペースの上に並んでいる人形用ドレスと共布でデザインもお揃いということがありました。
やられた！ と思ったものです。
だからと言って、男性の私ならお気に入りの兄貴人形、おっちゃん人形、爺様人形とペアルックすればいいではないかとなりそうですが、そんな気は皆無です。
やはり、少女人形だからこそのペアルックです。
愛らしい少女が、自分の大好きな人形と同じドレスを着るなんていうのもオトメチックなのではないかと思います。
アナイスが着ているのも、螢子ちゃんと同じKAZUHA-MADE さんのツーピース・ドレスです。シャツの色は白ですがデザインのイメージは同じです。
比率的には人間の少女がスーパードルフィーを抱きかかかえている感じでしょうか。
上とは入れ子細工的な構図ですが、螢子ちゃんもお気に入り人形で一人静かに遊んだりすると思います。
比率的には人間の少女が市松人形を抱きかかかえている感じでしょうか。
檸檬児
'2005-10-24