エレキング少女
同人サークル「第四惑星」さんの同人誌「うる☆セブン」を読んで、感激してフルスクラッチしたフィギュアです。
おおまかにかたどったティッシュをアルミ針金で巻いたボディーをファンドで覆って作った原型を型取りして、着衣版と裸身版の２つを作りました。
腕や脚は割箸製で関節はアルミ針金でつなぎ、やはりファンドで覆って作りました。
サイズは人間で言えば１／６です。
いずれも角は真鍮からのグラインダー削り出しで、前髪は透明キャストで作
ってあります。尻尾は髪の延長という設定で3mm アルミ線を２本縒り合わせた
上をエポキシパテで覆い、全長1m10cm あります。
見れば分かりますように「諸星という男相手に闘った」、「電撃を出す」と
いうネタの古いアニメ・キャラのイメージです。
先日、このフィギュアを作った時のシリコン型を取り出してみたら、軟化剤が抜けたのか全体的に歪んでいました。
苦労したことと言えば、もみ上げはアクリル棒を熱して指で曲げて作りましたが、熱かったのと、すぐ気泡が現れるのが難物でした。
尻尾の中ごろから先端までは婦人用手提げ袋の口のアクリルリングを熱で曲げました。先端部がマンガでの設定と同じく半透明になっています。
製作時間はほど１年間でした。
そもそものきっかけになったのは、市販のラム・フィギュアをポリパテを盛って改造したこの冗談作例でした。
生まれて初めてのフィギュア改造でした。
恐れ知らずにもファンロード誌のケッダーマン・コレクションのページに投稿して掲載されました。
どこのメーカーの製品なのか、アマチュアの作品なのかももう覚えていません。サイズ的には1/12 ほどです。
デフォルメ・エレキングのフィギュア（これもメーカー不明）と並べてみたところです。
フィギュア改造に飽き足らなくなり、フル・スクラッチでフィギュアを作ろうと思った最初のチャレンジ対象もラムキングでした。
両脚は真鍮棒を中心にし、3mm 厚の真鍮板に穴を開けて固定し、無茶なポーズを実現させています。シッポ（髪）はムクのポリパテです。
サイズは人体換算で1/12 です。
完成はしたもののデキの悪さに絶望し、しばらくは他のモデラーの作品の優れた点を勉強することになった、恥の記憶の作例です。
実際に手を動かしてものを作ることで、自分のどこがまずいか、先人のどこが優れたポイントかが分かり始めたということでは意味があったと思います。
人体骨格に基づいたデッサンの本など買い込んで勉強したのもこの頃でした。
一番上の作例を作り始めるまで１年程のブランクがありました。
複製した時のシリコン型と表面処理済ファンド原型の写真を撮りましたので追加アップします。
舌は口内を滑らかに仕上げた後に、舌の形に成形した薄いファンドを濡れたうちに貼込み、乾燥してから液状パテをさらっと流し込んで口内表面を固めました。
シリコン樹脂は特に柔軟で伸びにも強いフランス・ロードシルのもので、ほぼ逆テーパーだった口内の形をきちんと型取りしてくれました。
現在でもこのシリコン型は少女の耳たぶのような柔らかさのままです。（それゆえ、自重で型の全体が潰れ気味でしたけれど）
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'2005-10-15