Doll Show 28
Doll Show 前日の広島への日帰り出張から戻った後処理で就眠は２日の午前３時過ぎで、睡眠不足との自覚はありました。
事前チェックのサークル配置表は持ち、財布も持ち、お買い物袋も準備し、更には２階のアゾン特設エリアで撮影用ジオラマが組んである場合に利用しようと、我家のお嬢を３人に髪用の水霧吹きとヘアブラシング用の歯ブラシまで入れて開場前に余裕を持って会場に到着しました。
連れて行ったお嬢３人です。
左から、さりげなくいつも上物のドレスを着ているひずみちゃん、ブラウニーのおちびちゃん（まだ名前未決）、今日はカッコ良さを目指したねねこの３人です。
ひずみちゃんのドレスはブライス用のものです。
成人女性のファンの多いブライス用のドレスには質の良い凝った作品が多く、そのまま流用できるリカちゃんサイズの人形にはありがたい存在です。
ブラウニーのおちびちゃんのドレスはこの日買ったさんくす人型開発局さんの制服風ワンピースです。
この小さなサイズなのに細かい作り込みが凄いです。
ねねこは中一のお騒がせ娘なのですが、今日はちょいワル風を気取ってみました。
カスタム・ヘッドとドレスとは両方ともからすねこさんの作品ですが、おそらくご本人もこの組合せは想定外ではなかったかと秘かに思っています。
その隣りのぬいぐるみは今回連れて行った訳ではなく、当日買ったメイド衣装が気に入ったプレイリードッグです。
我家では、プロヴァンスのミスカトニック女子校から留学して来たサアラ・メイソンの使い魔のブラウン・ジェンキンズです。サアラの祖母のケザイア・メイソンの頃からの代々の選ばれたメイソン家女性の使い魔です。
使い魔なのでおさんどんだってやります。
それはともかく。
３階左手奥のコーナーで前回のここでも紹介したC.F.Airforce さんが今回も凄いテーマ・ジオラマを展示しておいでで、題して悪の秘密結社の本部です。
さっそく撮影させていただこうとして、デジカメを持ってくるのをコロッと忘れていたことに初めて気付きました。
なかなかの虚脱感でした。
むろん、大事に連れてきたお嬢３人の出番も無くなりました。
「ダメぢゃん」：マキナ
こういう日に限って、あんぐり亭さんの自由撮影スペースはゲストてんこ盛りで、モモ屋萬年堂さんのブースの人形劇は愉快で、アゾンは久しぶりに自由撮影コーナーが登場していたと言うのに。（アゾンの撮影コーナーは背景風景は差換え式の何種かのパネル）
会場で展示されていて、その精緻な作り込みに度肝を抜いたのが、あとりえ幻月館（ブログ版）さんの油絵用品セットです。
余りにもの素晴らしさに後先考えずに購入してしまい、手元で実物をじっくりと見て本当の凄さを知り、更にサークルさんのサイトに飛んで制作記事を読んで、本当にあの頒価で大丈夫だろうかと不安になった程です。
なお、あとりえ幻月館さんは2010年５月20日に手作りドール用品工房のホームページ版も開設なさいました。
描いているのは、アナイスお嬢様のメイドのマキナ・プラウベルです。
休日は絵を描き、作品がたまったら個展に出すというのが趣味の一つです。
ドレスは今回のDoll_Show で手に入れたKAZUHA-MADE さんのMSD女の子用生成りワンピースです。
マキナは元々は前回のDoll_Show での謎の人形商人ＡＴＫさんで入手したオビツ５０ヘッドのカスタム作品を手に入れ、その後に５０ボディーを手に入れ、意外なことにピッタリサイズのおでこちゃん用ウィグを被せたというややこしい経路で形を成した娘です。
オビツ５０ボディー用のドレスの少なさに悩んでいたら、ボークスＭＳＤ用のドレスが合うとの情報を得て、今回のDoll_Show ではそのサイズのドレス狙いの意図もあったのですが・・・油絵用品セットを買ったら財布が炸裂し、マキナ用にはこれ１枚です。
今回使ったこの絵はマキナが描いたものでも、私が描いたものでもなく、Point of NoReturn さんの創作作品で、デザイン・フェスティバルで入手しました。
「赤頭巾ちゃんをテーマに描きたい」と、ご主人のアナイスさんをだまくらかしてモデルをつとめてもらっています。
完成までに見られると恥ずかしいので見ないで、などと甘えたことを言っていましたが、アナイスさんは見たくてうずうずしています。
アナイスさんのドレスは今回のDoll_Show で手に入れたチクロさんの涼しげなワンピースです。
とうとう主人の強権を発令しマキナの哀願を抑えて作品を見てしまい、しばし腕を組んで無言のままのアナイスさんです。
「マキナ、あなた・・・」
静かに振り返ったアナイスさんが見たのは、「脱兎 なう」状態のマキナの後ろ姿でした。
画材セットの方も大変な精緻な造りでしたが、イーゼルの方も手が込んだ造りです。
各所に真鍮エッチングパーツが飾り釘で留められていますが、彫られたレタリングもイラストもお手製です。
Atelier Paraselene とは人形世界にある画材ブランドのことだという設定まであり、夢が広がります。
メイドとは言いながら、いきなりの休日私服状態での登場だったのですが、マキナに本来のメイドさんドレスを着せてみると、しっとりとした雰囲気が出てきたのはさすがにドレスの力です。
ご主人のアナイスお嬢がいつも座っているイスを見つめる風情もなかなかに良さげです。
ご主人がいない隙にそのイスに生意気なポーズで腰掛けさせてみました。
本性を出したところということですが、どうもこの娘だけでアナイスお嬢のメイドを務めさせるのには不安があります。
やはりご主人思いの落ち着いたしっとり系の綾瀬亜美さんみたいなメイドさんがもう一人欲しいところです。
ちっちゃい子をあやす女の子という姿はやはり心ときめくものがあります。
今回の小旅行では私の大ドジで無駄足を踏まされたお人形のうちブラウニーのおちびちゃんはすっかり疲れて、ひずみちゃんにもたれ掛かってうとうとしています。
普段は同級生の小学生達でさえ近寄りがたい不思議少女のひずみちゃんも、いつもと違う感じがします。
お騒がせ女子中学生のねねこも、ちょっとしおらしい感じがします。
檸檬児
'2010-6-7