お人形イベント出陣
１月13日に都立産業文化会館でお人形イベントのI-Dollが開催されました。
ほたるちゃんと貴更は遊びに行ってみることにしました。
「貴更さん」
「・・・」
「思いっきり場所が違うと思いますけど」
「イベントと言えばここだと思ってたんだけどな、大井町から直通になったし。あぁ、別のイベントが晴海から有明になった時も似たことがあったような」
「それってネタがベタ過ぎます。とりあえずスペイン階段下のサイゼリアでお昼にしましょうよ。それからゆりかもめで竹芝に行けば間に合いますよ」
「そうね、せっかくだしね。ほたるちゃんは何が好き？」
「イカ墨スパゲティーとミラノ風オムレツが美味しいんですよ」
「バルサミコ味のキュウリのピクルスもいけるわよ」
・・・早く竹芝に行った方がいいと思います。
見上げた都立産業貿易センターの３階の窓の向こうにはもう人影が動いています。
「思ったより早く着いたのね」
「お人形のI-Doll は３階で、同じパンフレットで５階の動物王国とZAKKA Lab. も入れますよ」
「あ、動物王国って結構お人形にも使えるグッヅがあるのよ。前に買ったレース細工をテーブル掛けに使ってるんだ。後で廻ろうね。ほたるちゃんの好きそうなふわふわもこもこの動物の縫いぐるみなんかもあるかもしれないわ」
「わぁ、楽しみです」
二人は並んで都立産業貿易センターに入ってゆきました。
ビッグサイトの時と微妙に二人の服装が違っていることは気にかけてはいけません。
I-Doll は３階のフロア全てを使って開催されていました。
写真にも写っている東のガラス窓の壁面の１つ内側には、大きな机を並べた休憩スペースが設けてあります。I-Doll やDoll-Show と行ったお人形イベントではサークルさんの頒布物はほぼ１時頃までには売れてしまうのですが、そこからは「お茶のないお茶会」状態になり人形ファン同士の交流が自然発生的に起こります。
サークル参加の人だけでなく、一般参加者も自宅から持ち寄った自慢のお人形さんを、こういった休憩スペースに並べて撮影会をしたり、おしゃべりをしたりして楽しく過ごすのです。
終始なごやかな雰囲気に包まれるこのイベントは、同じ造形ファンのイベントとは言えフィギュア・イベントとはえらい違いです。（大苦笑）
スーパードルフィーはバイオリンのケースに入れられて連れてこられることが多いです・・・昔はバイオリンのケースと言えば、中に入っているのはマシンガンと相場が決まっていたものですが。
頒布物は和洋の人形用の衣装、雑貨の他、人形サイズの椅子やテーブルの専門サークル、瞳や関節部品と言った改造用パーツ、フルカスタムされた人形、カスタムペイントした人形ヘッドと、豊かな人形ライフを送るための関連作品が考えられる限り展示頒布されていました。
羨ましかったのは、可愛らしい花柄の春物ドレスを買ったのでふと売り子の女性へと目を上げると、そのかたは頒布物のドレスと同じ布で、同じイメージのシルエットのドレスを着ていたことです。女性はそういうことが出来ることが羨ましいです。
５階はフロアが中央で東西に仕切られ、西半分では全然別のアイドル・イベントが開かれており、東半分のフロアで手作り雑貨イベントZAKKA Lab. と、動物ファンのイベント動物王国とが仲良く一緒に開かれていました。
ピンクのクラシカル・ナースです。
机の上に台を載せ、その上に立たせてディスプレイしているので、通路の一般参加者の視線からは通常の見下ろす位置ではなく、対等の高さの人物として目に入ります。
このスカートは人形がしゃがむと朝顔の花を伏せたようなきれいな円形に広がり、その中心から上半身が背を伸ばした状態になるのもツボです。バレーでチーズと呼ぶ座り方のようです。
中国のお茶処「龍猫茶房」の少女店員さんというイメージのコスチューム３人組の１人です。
丸テーブルを囲んで２人がお茶を飲み、１人が立って待機している配置です。
袖がトランペットフラワーのように末広がりになっているのがエキゾチックです。
上の色違いのコスチュームです。黒バージョンのやんちゃな娘さんに対するように、おっとりとしたイメージです。
デザインが同じでも、色が変わりモデルさんが変わるとイメージが別物です。
ここで自宅外での撮影の経験不足がモロに出ました。この娘さんは澄んだ瞳が魅力的なのですが、光量不足をカバー出来ず、それが写されていません。
なお、サークルのかたのお顔にはぼかしフィルターを掛けております。
このサークルさんでは、スーパードルフィー用手編みマフラーを手に入れました。
我が家の初音様（のの）の為に奏子が編んであげたとしたら、こんな感じと思った途端の瞬間買いです。
「まあ、これをわたくしに？」
「はいっ。冬になる前に編み上げようと頑張ったんですけど、こんなに遅くなってしまって・・・」
「暖かいわ。よい子ね、奏子は」
・・・と、帰宅後早くも妄想暴走中です。
檸檬児
'2003-1-15