百合ヶ丘女学院学生寮のジオラマ
2020年9月26日：
アゾンの1/12 サイズのオリジナル・ドール企画「アサルトリリー」の聖白百合祭2020がアゾンレーベルショップ秋葉原で2020年9月26日から10月18日まで開催されました。
このシリーズ自体には私はそれほど関心が無かったのですが、9月26日に別の用事で店に立ち寄った時に、彼女ら少女戦士の百合ヶ丘女学院のジオラマが展示されており、その仕上がりに感銘しました。
百合ヶ丘女学院学生寮の入り口です。
いかにも学生寮の談話室か、学習室の佇まいです。
椅子、机や掲示板、書棚やそれに伴う小物類の配置などが心憎いです。
板張りの床面も丁寧な仕上げです。
この寮の天井構造です。太いH型の梁を直交させ対角線に補強の梁を渡した構造で、イベントでの巡回展示に際してこの寮を運搬しても全体が歪まないように強化しています。
なお、上から観客に観られることを配慮して梁の上面まで塗装処理が施されています。
2階の窓際に沿った巡回歩廊。手すりの造りにも手抜かりはありません。
実際にはどこかに昇降用の階段があるという設定でしょう。
2階歩廊の床板の下の要所に太い梁が設けられ、それは壁を支える太い柱と直角に接しています。
机の配置も窓に面して明るく、一方書棚は窓からの外光の熱や光を避けるために壁を背にして配されています。
外壁仕上げ。柱での構造が主体でその間に壁を張り込んでゆく造りと考えます。
それにしても1/12 サイズのドールのための建物ですから一般家屋に収まるサイズですが、これが1/6 サイズの人形用なら長さが2倍で体積は8倍、1/3 サイズの人形用なら長さが4倍で体積は64倍です。とうてい普通の家には収納できません。
16世紀に生まれ貴族の間で親しまれ、産業革命下の英国で庶民の間にまで拡がった歴史あるドールハウスの国際標準が1/12 スケールであることも納得できます。
逆に世界中で潤沢に供給されているドールハウス用の精密な小物類が全てアサルトリリーのシリーズで使えることになり、意外にアゾン・「インターナショナル」の世界戦略の方向すら見えてくるのは考え過ぎでしょうか。
檸檬児
'2020-9-28